日々凶日

世の中を疎んでいる人間が世迷言を吐きつづけるブログです

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ミッドサマー』と原始信仰

『ミッドサマー』を観てきた ここのところ、Twitterを騒がせている『ミッドサマー』を観てきた。観た感想を正直に言うと、「なんかチャチくさい」である。この作品の目新しさは、ホラーのド定番に北欧神話のアミニズム要素をこれでもかと混ぜ込み、見事に調…

連続体化する社会

エピステーメーというメタ認識 エピステーメーとは、フーコーの著作『知の考古学』や『言葉と物』において提唱される哲学的概念である。時期によって、その概念の意味合いに変化は生じるが、大枠は以下のようなものである。 知の考古学 (河出文庫) 作者:ミシ…

ファシズム国家、日本

ファシズムなるもの 先日、『ファシズムの原理』というイタリア・ファッシストの論文集を購入した。 ファシズムの原理 他三篇 紫洲古典 (紫洲書院) 作者:B. ムッソリーニ 出版社/メーカー: 紫洲書院 発売日: 2019/10/05 メディア: Kindle版 この本は私たちが…

自己啓発本を読んでも意味がない理由

立ち読みをしてみると 私はよほど一目惚れした本以外は基本、立ち読みを数ページしてから買う。いや、だいたい買ってる本は一目惚れして買ってるので、立ち読みをするような本は買う価値はないということになる。 雑誌、小説、新書……等々を立ち読みしてきた…

ディストピアもの私論―不都合な日常と私たちの違和感―

BIG BORTHER IS WATCHING YOU 今日は自転車で近所のカトリック教会を巡ってきた。何かブログのネタを探そうとも思ったが、特にそれらしきものは見つからず、約3時間・約20kmのちょうどいい運動にはなった。しかし、帰宅したときに善き便りを友人が送ってくれ…

『ヨルムンガンド』と見果てぬ夢

ボーイミーツガールからの脱線 ―――僕は、武器商人と旅をした。 『ヨルムンガンド』は、上記の台詞が露骨に示しているように典型的なボーイミーツガールものである。少年兵ヨナは、武器商人ココとそのファミリーたちとの出会いから人間的に成長していく。ジブ…

なぜこうも私を怒らせるのか

平泉澄と日本会議 今日の私は少しブチキレそうである。私は郷土史をこよなく愛し、その史的成果を重んずる人間である。要するに、その地に染み着いた信仰や風習から垣間見る歴史を楽しんでいる。 だが、そういうのを徹底的に否定するバカがいる。所謂、皇国…

『風立ちぬ』と日常

ジブリ映画が好きな私 私の親はジブリ映画が好きな人で、かくいう私も幼少の頃からジブリ作品を見てきた。小学生までは、『となりの森のトトロ』が好きだったし、中学生になってからは『ハウルの動く城』、『魔女の宅急便』が大好きだった。特に、『ハウルの…